Statement | Socio Arte | Art Program for Re-building JAPAN/2011

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Statement | 声明

2011-03-12

東日本大震災にてお亡くなりになられた方々のご冥福をお祈り申し上げますとともに、ご家族、被災された皆様に謹んでお見舞い申し上げます。一日も早い復興がなされますことを心よりお祈り申し上げます。

東日本を襲った大震災は、阪神淡路大震災を遥かに超え、より深い傷跡を残しそうなことが確実な情勢です。町や村が丸ごと津波に押し流された映像を見るにつれ、直近の被災者救助や物資食料の支援は最大限国力を挙げて行うべき最優先の課題であることは疑う余地もありませんが、震災の復興がどのように進められていくのか、という点にも思いを巡らさない訳にはいきません。

ある町のすべてがある日こつ然と消えてしまった場合、私たちはその復興のために何ができるのでしょうか。とてつもない時間と労力と、財政が費やされることは間違いなく、あらゆるリソースがつぎ込まれてなお復興を果たせるのかどうか、現在の私たちには想像もつきません。そんな中、アートに携わる私たちが支援できる方法論とは何でしょうか。それは、誰がいつどのような方法で誰を(何を)どの程度復興させるか、を私たちのできる方法で考えることだと思います。そこで私たちは一つの方向性を示してみようと考えました。それがSocio Arteです。

ソシオという言葉でもっとも知られているのは、FCバルセロナというスペインリーガのサッカークラブの運営構造です。スペクタクルで強大なサッカーチームのもっとも根幹をなす組織は、15万人ともいわれる全世界の会員がささえているソシオです。総資産10億ドルという途方もない資金構造が支えるのが、世界一のサッカーチームだというのはとてもおもしろいことで、日本では考えられないことだと思います。ここには一貫したチーム愛と、サッカーというスポーツへの参加があり、持続的で熱狂的な支援は途切れることがありません。そのかわりチームはスペクタクルなプレーを義務づけられ、優勝という目標に向かって一丸となって邁進できるのです。

アートが社会参加して町を復興させることはできません。しかし、アートが参加して持続的かつ効果的に何らかの社会インフラを支えることは可能かもしれません。短期的な目標としてはできるだけ多くの震災義援金を積み上げること、中・長期的な支援として被災地の教育インフラと文化芸術に狙いを定めて支えてみようと考えています。アートに参加する人々が一斉にではなくても少しずつ参加するソシオのような構造をまず作り、その構造が認証する憲章やロゴのもと展覧会を開催し売上金の一部を捻出し、募金箱をおいて募金を募り、2年なり5年なり少しずつでも支援の輪を広げることができれば、学校の一つや二つは建てられるのではないかと考えています。

ぜひSocio Arteという一つの考えを読み取っていただき、ご賛同いただけるのであれば一つの統一ロゴ、一つの憲章のもとに活動してくださるようお願いいたします。文化庁や文部省、地方自治体、美術館などにも働きかけられる支援組織を構造し、ぜひ多くの文化芸術の担い手のみなさんとともに社会参加、復興支援に挑戦したいと思います。

Socio ArteおよびTANTOTEMPOは義援金の取り次ぎ機関ではありませんのでご注意、ご理解をお願いいたします。直接的、間接的に義援金をご提供いただくよう活動はしておりません。